2015.01.20
カミの空
先週、八重山諸島の竹富島に行ってきた。
竹富島は石垣島から船で10分ほどの島。
人口350人、島を一周する外周道路は4キロもない、小さな島だ。
アスファルト道路はこの外周道路だけで、島の道はすべて珊瑚の砕けた細かい白い砂。
島が珊瑚が隆起してできた島だからだ。
宿泊したホテルの部屋にはTVもなく、どっぷり島生活をしてきた。
私が好きなことは、空を見ること。
八重原に住んで、よく空を見るようになった。
空には風が流れていて、刻々と景色が変わっていく。
快晴の時も、風は空の色を変えていく。
竹富島の空も素晴らしい色と風。
空を見ながら、あ~幸せ~っと思っていたら、
ホテルのライブラリーで山尾三省さんの本に出会った。
「それに出会えて心からよかった!と思えるもの、草であれ、樹木であれ、岩石であれ、海であれ、昆虫であれ、人であれ、
僕はそれをカミと呼ぶ。
ただ美しいとか、真実なるものとか、楽しいもの、善なるものと呼んでもよいが、カミと呼ぶとそれらは一層深まる。
カミは神よりもっと以前のもの、神となる以前のもの、という感覚。」
私は思わず膝を打つ。
私にとって空はカミだ!
空を見るとどんな空であれ、心の奥底で蠢くものがあり、共鳴する。
幸福感に包まれる。
あ~出会えて良かった~と思える空はカミだ。
八重原の空もカミだ。